2016年度より、日本真田帽子では東ヨーロッパのセルビアよりウール帽体を輸入し日本製ウールフェルト帽子の販売強化します。　東ヨーロッパとの仕入れルートの確立が、これまで不安定だった材料の供給についての問題を解消し、これに伴い、弊社倉敷工場での生産ラインもさらに充実したものに変更して行く予定です。　

なぜ、セルビアなのか？というとこですが、以前からウール帽体と言えば、多くはチェコやポーランドといった同じく東ヨーロッパが主流でした。　しかし中国の台頭で、安価なことから現在まではほとんどのウール帽子が中国製のウール材料を使用しています。　

弊社も中国ウールを多く扱っていましたが、ここ数年の品質の低下と価格の上昇、加工のしにくさなどから、またヨーロッパ製のウール帽体に戻ってきています。　ただ、ヨーロッパもしかり、以前のような価格で高品質のものは出来にくくなり、現在ではポーランドやチェコの材料以外にも、ポルトガルや南米のブラジルやボリビアと言った国々のウール帽体を輸入したりしながら日本の帽子工場は生産を続けているところも多いのが現状です。　

日本の長期間に渡る景気低迷で、ウール帽子の生産をやめてしまう工場も多いですが、近年のウール帽子の流行や、中国の価格高騰などで、日本製が見直されてきました。　そこで日本真田帽子では思い切って自社工場に限っては中国製ウールの使用を辞め、東ヨーロッパ製のウール材料を輸入することを決めたのですが、オリジナル感を出すために、日本では珍しいセルビアウールにシフトすることにしました。　

セルビアウールはイタリアの工場が最近よく使っていることから、その名を世界に拡大中です。　日本でも日本真田帽子が先陣を切って、このセルビアウールのフェルト帽子を売っていきたいと思います。